朝、子供たちの登校をみているといろいろなものが見えてきます。
全校傘さし登校にとりくんでいますが、しっかり傘をさして登校している班長さんの班は、後ろの1年生も傘をさしています。そういう班は、全員傘をさしています。
班長さんがさしていなくても後ろもさしている班もあります。班によって温度差を感じています。門のところで教頭先生に声をかけられて仕方なく傘をさす子もいます。
取り組んでいることや決まったことを、やりたくなくても自分で「やる」という力は大切です。それは当たり前という人もいるかもしれませんが、「やらされる」でなく「自分でやる」ということは実は本当に大切なことなのです。
野球選手のイチローは「やりたくないこと」「やらなければならないこと」を「どうやったらできるか」ということを考えてトレーニングしたそうです。世の中やりたいことだけやって生活するわけにはいきません。一人の人間として生活するために「自分で自分を動かす力」が大切なのです。
「おはようございます」と元気に自分から私に言ってくる子がいます。小さい声で言ってくる子もいます。私は、大きい声の子には大きな声で、小さい声の子には小さい声で「はい、おはようございます!」と答えています。今、自分から「おはようございます」といえる子が60%くらいいます。そんな子たちから元気をもらっています。目をそらしてしまったり、違うところを見たりして歩いている子もいます。私は、じっと子供たちのあいさつを待っています。
自分からあいさつできることは本当に尊いことなのです。「あいさつは自分からやるぞ」あるいは「やらなくてはならない」という気持ちがそうさせているのです。傘さしもあいさつも、自分からやることはとても尊いことです。やる気になった子を認め、応援していきたいです。そしてやる気になる子を待っています。
通常登校の1週間が終わりました。分散登校明け、新しい生活習慣の中で子供たちは本当に頑張ったと思います。
土日は、よく睡眠をとっていただき、月曜日「学校へいって〇〇を頑張ろう」という気持ちの石原っ子を待っています。