暑い日が続きます。毎日の生活の中で、メディアでもご家庭でも学校でも、熱中症に気を付けるように情報が出ています。朝からテレビでも「今日はあつくなりますので熱中症に気を付けましょう」と毎日いっていると、まるで挨拶のようです。
実際には、「気を付ける」とは「人の心の準備」のことです。こうなったらこうしよう。暑くなったら、自分で動けないと本当の意味での予防にはなりません。
世の中の情報の量が非常に多くなりました。
「災害に気を付けましょう。距離をとりましょう。マスクをしましょう。熱中症に気を付けましょう、、、」とたくさんの情報があるとだんだんマヒしてきてしまいます。また放送局など、流す側はなんでもかんでも、たくさん流せば役割を果たしていると思いますが、受け取るほうは、情報がたくさんあって、時にはつらくなることもあります。「気を付けましょう」と言われてもなにをすればいいのかわからなくなる時もあります。
学校の中の掲示物です。「熱中症に気を付けましょう」と書いてあったらみないかもしれませんが、わかりやすかったので足を止めました。
こんな感じのものが、校庭から戻った時に目につくところにあると「自分で考えられるなぁ」と思いました。体の中の変化や痛みは外の人にはわからないものです。子供が自分で気づけるが大切です。こう言ったっ状況になったら、「熱中症を疑って行動する」「自分の症状を人に伝える」という例です。
熱中症をふせぐ習慣も、身に付けさせること(心の準備と行動)が大切なのだと思います。言い続けていても身につかないこともあります。少しずつですが学校でも工夫をして伝えて、身に付けさせていきたいと思っています。傘さし登下校も、本来は自分で考えるものだと思っていますが、小学校段階では「やってもやらなくてもいい」と思うとめんどうくさくなってやらなくなってしまって予防策にはなりません。自転車のヘルメットの習慣も同じです。そのために現在では苦肉の策として小学校で全員お願いしている次第です。大人は自分で考えます。大人になれば自分で責任を持つからです。暑いはだれのせいでもありません。地球の気候なのです。
いろいろなリスクに対して、学校でもご家庭でも注意情報を流すだけでなく、子供が自分で予防策が身について動けるように、いろいろなところで知恵を絞りたいところです。